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11月18日にプライバシー研究会を開催します。

テーマ:AI、プライバシー権、個人情報保護
(2023年11月18日(土)10:00~17:00、東洋大学)

1 趣旨

テーマ:AI、プライバシー権、個人情報保護

本研究会開催の趣旨は、次の2点です。ひとつは、AIと法に関する最先端の論点を中心に議論することです。もうひとつは、ここ数十年議論の多い、プライバシー権や個人情報保護について、これまでの違った視点から分析、検討することです。なるべく、全員が議論に参加できるような、アットホームな会にしたいと思っています。

発表や問題提起をしてくださるのは、大学の研究者のみならず、個人情報保護委員会や総務省などにおける実務経験を経た方々や、弁護士として企業法務や訴訟にかかわっている方々など多岐に亘ります。

なお、諸外国の専門家も参加します。まずは、ロボット法の第一人者であるボストン大学のウッドロー・ハルツォーグ教授です。また、プライバシー権と個人情報保護の専門家としては、お二人アイルランドから参加していただきます。ひとりは、アイルランドのデータ保護機関の初代コミッショナーで、現在OECDのコミッショナーであるビリー・ホークス氏です。もうひとりは、憲法を専門とするトリニティ・カレッジ・ダブリンのディビット・ケニー教授です。彼らの発表に関しては、通訳がつきますのでご安心ください。

以下のような点について、1点でも共感いただける方にぜひ来ていただきたいと思っております。皆様のご参加をお待ちしております。

・AIと法の最先端の議論を知りたい。

・同じような方向を向いたプライバシー保護や個人情報保護に疑問を感じている。

・個人情報保護制度は、一部の専門家にしかわからず、細かすぎると感じている。

・自分の方向性を見失っており、これからの研究や勉強の種を探している。

なお、本研究会は、デジタル庁参与の其田真理、牛島総合弁護士事務所弁護士の影島広康、東洋大学の加藤隆之の3名で企画立案いたしました。

また、本研究は、JSTムーンショット型研究開発事業「目標1 研究開発プロジェクト:アバターを安全かつ信頼して利用できる社会の実現」JPMJMS2215の支援を受けたものです。

2 日時及び会場
日時:2023年11月18日(土)10:00~17:00
会場:東洋大学 1602教室(プログラムA)
        1703教室(プログラムB)
        1706教室(受付)

3.共催
JSTムーンショット型研究開発事業「目標1 研究開発プロジェクト:アバターを安全かつ信頼して利用できる社会の実現」

4.お申込み
enquiry@robotlaw.jp
メールにてお名前とご所属及び11月18日研究会参加希望の旨をご連絡ください。

5. プログラム
9:30~ 受付

プログラムA1602教室(大教室)
10:00〜開催のあいさつと本研究会の趣旨説明
新保史生、慶應義塾大学総合政策学部教授
10:10~11:30「個人データ保護-その国際的側面とOECDの役割」
ビリー・ホークス、OECDプライバシー・コミッショナー
(コメンテーター)ウッドロー・ハルツォーグ、ボストン大学教授
(司会)加藤隆之、東洋大学法学部教授
11:40~13:00「グラハム・ドワイヤー事件と欧州におけるデータ保有に関する法執行の未来」
ディビッド・ケニー、トリニティ・カレッジ・ダブリン教授
(コメンテーター)中村真利子、中央大学国際情報学部准教授
(司会)横大道聡、慶應義塾大学法科大学院教授
13:00~14:00昼食休憩
14:00~15:20情報漏えいの損害賠償請求訴訟における「過失」の判断と企業実務」
影島広泰、牛島総合弁護士事務所弁護士
(コメンテーター)鈴木理晶、ターナー法律事務所弁護士
(司会)鹿島秀樹、亜細亜大学法学部教授・弁護士
15:30~16:50「医療分野における情報の利活用について―EHDS(European Health Data Space)にみる2次利用のあり方」
森田朗、一般社団法人次世代基盤政策研究所所長・東京大学名誉教授
(コメンテーター)大林尚、日本経済新聞編集委員
(司会)其田真理、デジタル庁参与
17:45~閉会のあいさつ
其田真理、デジタル庁参与
18:00〜懇親会
プログラムB1703教室(小教室)
10:00〜開催のあいさつと本研究会の趣旨説明(1602教室)
新保史生、慶應義塾大学総合政策学部教授
10:10~11:20カナダの個人情報保護法と憲法の関係」
山本健人、北九州市立大学法学部准教授
「日本法との比較で考える米国の個人情報保護法制」
影島広泰、牛島総合弁護士事務所弁護士
(まとめ役)宮原均、東洋大学法学部教授
11:30~12:40「消費者法から見たターゲティング広告~ターゲティング広告の何が問題なのか~」
丸山愛博、東洋大学法学部教授
「電気通信事業法改正と個人情報保護」
小林央典、総務省消費者行政第二課・弁護士
(まとめ役)太矢一彦、東洋大学法学部教授
12:50~13:50「プライバシー侵害に基づく差止請求の理論的課題」
斉藤邦史、慶應義塾大学総合政策学部准教授
14:00~15:00「認知戦とプライバシー・個人情報保護」
白石和泰&芥川詩門、TM総合法律事務所I弁護士
15:10~16:10「経済安全保障としての個人情報保護」
横大道聡、慶應義塾大学法科大学院教授
16:20~17:20「生成AIによって作成された児童ポルノの法的規制」
加藤隆之、東洋大学法学部教授
17:45~閉会のあいさつ(1602教室)
其田真理、デジタル庁参与
18:00〜懇親会